人畜肉社会を描いたパラノイア的寓話★映画「カレ・ブラン」見に行ってきました。
告知させて頂いていました、映画「カレ・ブラン」
レディーズデイの木曜日 見に行ってきました
名古屋シネマテークは小さい映画館で、チケットを買うと番号札を渡されます
で開場時間(10分程前?)に、番号順に呼ばれて、順番に中へ入ります(席早いもの勝ち
)
だから人気の作品の時は、当日早めの時間に買っておいたりもするのですが。
「カレ・ブラン」はあんまり人いないかなと思って、15分前に行ってみました。
思っていたより人いたけど。ちゃんと良い場所座れました
.
映画の前売り券は、人肉マークのステッカー付(限定)だったみたいで
まだ残ってて500円とかで販売されてたら欲しかったのだけど
残念ながらステッカーは既にありませんでした。(壁に1枚貼られてました(写真))
でもパンフと、携帯入れ?と、Tシャツ2種類が販売中★( ´艸`)
待合室には 「犬と猫と人間と2」のチラシを頂きに来た時に、お願いしたベジチラシが良いとこに置かれていました。
人肉映画とベジチラシの 素敵なコラボレーション
いつもの レディースデイと比べて、お客さんは
男性率が高かった印象
私は活動の感性を刺激に来てる訳ですが、
他の人はどういう意図で来ているんだろうと思ったり。マニアックな映画好きかな。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°
まず最初に言っておきたいのは、 万人受けする映画ではありません。
(・∀・) いつも普通のエンターテイメント映画を求める人にはお勧めしません。
私は子供の頃から映画ヲタだし。(基本レンタル派)
台詞がほとんどなく見る人が途中で寝てしまうことで有名な映画(「ストーカー」)とか、
「この映画はあなたの精神に支障をきたす恐れがあります。妊娠中の方はご遠慮下さい」
等と書かれたサスペンス系とか見て平気な方なので。(ただし心霊系は超拒絶。)
「カレ・ブラン」そこまで痛々しいシーンというのは無いと思(?)いますが。でも、
>本作は (流血もセックスも薬物も描かれていないにもかかわらず)
って話だったけど、流血はありましたが。
思ったのは、ノンベジの人をひどく・嫌な気分(不快)にさせる映画だね(*´艸`)…と。
監督「観客の多くに私のこの映画を愛する人と憎む人がいます。そのように創ったので全く問題ありません。」
監督「エモーションと寒々しさ、暴力とスローなペース。」
というように、台詞が少なく前半はゆっくりと、
見る者を戸惑わせ、説明がないぶん観客の想像に委ねられます。
私 パンフレットを買ったのですが、家で見てΣ(`0´*)「あっそうだったんだ
」と思うこともちらほら。。
映画を自分で 要約するとこうかな。(↓映画見るわって人はスキップ!)
心を隠して、トンチ・ゲームのようなサディスティックな試験管として従事し、
社会に適応している主人公は、子供の頃の心を無くしたことも忘れて怪物となっていた。
だが、愛する人(社会の異様さに気づいているヒロイン)が社会に反発し、人肉の対象になった時…、
自分が怪物であったことに気付く。
前半与えられている「間」は、見ている人に 自問させる間のよう。
やさしくはない映画なので、観客の皆様が 疲れているのを感じました。(溜息聞こえタ
)
でも監督が「これはラブストーリー」と言うように、まさに最後はこんな感じ
エンドロールが流れた後、私はいっぱい笑った後のような高揚感に包まれていました。
((*゚∀゚)ノ彡 ヒャハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \) ←葬式の最中に笑うようなモンですが。
監督の意図をね (この題材を選んだのは、たまたまだったかもしれないけれど)、感じちゃったからサ
クライマックスのあの芸術的なシーンも良いし。
無機質で恐ろしく生活感の無い建物群にもゾクゾク
しました。
(映画「華氏451度」の建物もよかった記憶…。「未来世紀ブラジル」も大好きだ。)
見て良かったー 他の皆様がどう思ったかは分かりませんが。
私はニヤニヤしながら帰路につきました
また明日から頑張るぞ~。
以下、パンフレットより
【映画日本公開スタッフの解釈より、抜粋】
カレ・ブランは(中略)、
自分の思考・判断力なく何らかの組織に従属するすることだけで生き続けることの危険性を描く。
何かに頼り、言われるがままに生きていくことは楽ではあるが、
同時に何が正しく、何が間違っているかという物事の真理を見極める判断や思考を失いがちである。
【作品解剖 真魚八重子(映画評論家)より、抜粋】
自主的な意志をもたず、社会のルールをそういうものと受け入れて従属し、流されている人々。
強要された訳でもないのに、自分を「カレ・ブラン」ルールに適応させて違和感を抱かせない精神が、
その社会を維持することに貢献しているのだ。
◆あとがきより。(この文章が秀逸でよく表してるなと思った。)
社畜とは、属する社会の中で、その組織におけるルールに忠実に、一切の疑問を持たずに行動をする人間。その組織における権力や威力のあるものに依存し、その従属度合いに比例して畜度を増す。
そこには倫理、道徳、モラルは存在せず、権威の価値観がすべてであり、善と悪の判断が完全欠如する。
簡単に言えばロボットと同じだが、権威側からとらえれば生物的に人間であるのでロボットより細かい指示ができる分都合が良い。
社畜が生まれ、培養される背景にあるものは徹底した管理。
統制と、社畜化する側の生物学的な弱さ。要するに社畜は家畜の一種であり、従属する組織内でのみエグゼクティブになれる可能性を秘めた、モルヒネづけ人間ということである。「カレ・ブラン」は管理の行く末を厳しい世界にとらえ、その環境における夫婦愛と、人間性の保持における大きな希望を提示する。
また「権威」を登場させず、
「麻痺した人間=社畜、家畜」と、「気づいた者」を登場させることで、
家畜化の原因は外的なものではなく個々の人間の意識にあるということを訴えている、と思われる。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
映画見終わった後は パンフレットと…、
Tシャツ(S) 3000円も買っちゃいました(;´▽`A``(笑) 凄い無駄使いww
映画のグッズを買っちゃったのって、初めてかもしれないイキオイ
だってこれ着て頑張りたかったんだもん
このスクエアの人肉マーク秀逸だよねっ!! シール欲しいな~。
生地はちょっと薄地だけど。
。
.
「観ていて何なのかよくわからない、と感じたその瞬間を楽しんでほしい。
もしかしたらそのような瞬間というのが最高の一瞬なのかもしれない。
何故なら自分自身がどんな観客なのかを決めなければならない、
自分の意見を決めなければならないからです。
―ジャン=バティスト・レオネッティ」(監督)
名古屋は、7月5日(金)まで上映中。大阪は、6月29日(土)より上映開始です。(東京は終了しています。)
ある程度マニアックな映画に免疫がある人は、いつかレンタルでみかけたら是非見てみてね
「だって皆してることだから。」は、
最もかっこわるい言い訳になってしまう時があります。
そこに「暴力」が関係しているときは特にです。
たとえひとりぼっちになってしまうことでも参加を拒否したいものです。。


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