食品ロスの社会派ドキュメンタリー映画「もったいない!」を観に行ってきた★
ベジ的に気になる☆新作映画まとめ で告知してしましたが。
レディースデイの木曜日、栄~新栄の間にある
名演小劇場で公開中の「もったいない!」を観に行ってきました
5年程前、「名古屋にベジがいるのね!
」と名古屋ベジ部の食事会に足しげく通っていた頃
(第一期ベジ活動期 ~出会い編とでも言いましょうか(笑))、
たまに映画のパンフレットを持って参加してくれていた Tさんが務める映画館。
古いベジ友なのに 何気に今回初めて行ってきましたよ~
マニアックな映画を観る時は、社会派の名古屋シネマテークに行くことが多かったからね。
名演小劇場は ヨーロッパとかインドとか?ロマンティックなものや
ヒューマンな
マニアック上映が多いところです。
で、ドキュメンタリー系もたまにあるのだとか。
ちょっと遅れて5分前に駆け込むと、早速
受付にTさんがいたので
「来ました~っ‼! もったいない下さい!
」と私。
「もったいないは3階です。」と、Tさん。フオォΣ(・ω・ノ)ノ 会計場所は各階なのね
3階に入ってみると、番号札を買って、番号順に入場。シネマテークと同じ形ね。人入ってるかと思いきや、結構な………ガランどう…
でした
(左右前後がいない映画館は久しぶりだ) もったいない
(どうも 「ベジシアさんの四季の庭」の方が人気らしい)さて、上映が始まり…。
(;T◇T) もったいねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!
…と、予想していた通り。
映画館の暗闇の中… (`Д´;) … 凄い形相で睨みつけ、心の中で絶叫し続けておりました。
(くれっщ(゚Д゚щ) そのパン 私にくれっ‼!
)
巨大化した食産業と、いびつな生産、流通、販売、そして、そこから発生する、考えられないような規模の廃棄の実態。社会のシステムに疑問を投げかける告発映画。
しばしば賞味期限前にも捨てられている食品達。
捨てられている食品を見て、
人間って何て滑稽なんだろうと思ってしまいました。
「食品を捨てるということは、かけられた費用や労力も全て捨てるということ。」
とは、劇中の言葉。
資源を消費し、時間と労力を注ぎ、それが使われることなく捨てられるって…。
作っている人は、捨てられると思って作ってはいない訳ですよ。
食べ物を捨てるって行為は、もっと犯罪として(#`Д´) 扱ってもらえないだろうかとか。
もう「賞味期限」表示はやめて、щ(゚Д゚щ;) 「消費期限」だけにしようやーっ!!と思いました。
(何か問題アリ?)
※賞味期限は、最適な日を越えたというだけで、健康上も食用には全く問題無い。
こういう動きもあるみたいですが→ 賞味期限、年月だけ表示 食品の管理効率化へ
GMとか産地の表示は絶対省略しないで欲しいけど。(TPPで
無理になってくるでしょうけど…)
こういうのは良いんじゃないかと思いますね (カロリー表示とかは、本当どうでも良いよねー。)
賞味期限6日前には、パッケージごと下げられていくヨーグルト達。
「賞味期限が近いものは買われないし、買っても捨てられる。ならスーパーで捨てた方がいい。」とはどういう (`Д´) へ理屈
。
結局捨てられるのは、それが利益に繋がるからというようなことも、チラッと映画に出てきていたような。
もう本当に…本当に悲しいほど、無駄な苦痛と決別と死を、ウシさん達は受けてただ終わってしまった訳なんですね
バイオガス・プラントの施設では、捨てられた食品が入ったフタを開けて、
「こっちはフランドポテトと、チキンが多い。」と話す工場の人。 (海外のこの映画ポスターはチキンでした。)
山盛りになっている廃棄チキンを見て。。。
1万歩ゆずって、もし肉食をよしと、したとしても。(許すのは私じゃないけど)
肉食の人、殺したからには絶対に捨てるなや。
自分が食べる分だけ殺せや。
…と思いました。
お肉にされたら、食べられまいが食べられようが関係ないしそれが食べることの正当な理由にはならないけれども!
食卓に上がることも無かった肉。これじゃ本当に、ただの無駄な苦痛と犠牲でしかない。
(廃棄肉の主には誰が、「感謝」してくれるのかな…!?)
レストランじゃ下ごしらえしたものが、提供されずに終わることもあるしね。
.
パッケージそのままで、ボトンボトンとエネルギーの原料にされていく廃棄食品達。
土の中に埋めて、メタンガスが発生するより、エネルギーになる方がエコなのだとか。
(そうだとしても、まず原型の状態でもっとどうにかならんのか。)
ドイツの とあるパン屋さんでは、2割ほどのパンが売れ残る。
悲しみながらも 粉砕し
、木質パレットと混ぜて、燃料としてまた
パンを焼く
「ドイツ中のベーカリーが同じようにすれば、原発を一つ停止出来るよ。」 と店員は言う。
(※映画撮影後、ドイツは福島第一原発の事故後に2022年までの全原発停止を法制化)
環境に配慮した循環型社会を実現するために、
2000年に日本で制定された「循環型社会形成推進基本法」には、その優先順位が定められており、その順番は…。
①リデュース(削減)→②リユース→③リサイクル→④熱回収(サーマルリサイクル)→⑤適正処分
つまり、食品ロスをなくすためには、
まずロスを無くすことと、
ロスが出たらそのまま使うことが (´Д`;≡;´Д`) 一番大切なんですね。
ちなみに日本では、現在、各市町村が運営している焼却炉で燃やされている内容物の40~50割は食品。
(他は世界でもトップクラスのリサイクル率だから)
燃やす費用は、1トンあたり4~5万円。燃やした後の灰を埋め立て処分するのに、7~8万円かかると言われており、その費用のほとんどは税金が使われています。
日本全体では、約2兆円が焼却炉で燃やすコストとして使われているのだとか。
(このコストを減らしたいということで出来たのが、2001年の「食品リサイクル法」。)
まさに食品も金もゴミのように…灰になっているんですね。 あ~勿体ねー!勿体ねーっ!!
映画には、フリーガンを実践する 「ゴミ箱ダイバー」達も出てくるのですが。
※フリーガンは、菜食主義を指す「ビーガン」と、「フリー(無料、自由)」を掛け合わせて作られた造語。
サッカーの暴徒、フーリガンとは無関係。
フリーガンが、一番偉大だなと思いました。
【参考動画】 アルゼンチンのフリーガン
ただ話戻って この映画は、突っ込みが甘い…!!
大型スーパーの裏で、
廃棄のGOサインを出す担当者が、「残った食品は安売りするか、廃棄するしかの2択しかない。」と言い、
安売りの努力はしているみたいな台詞も少しあった気がしますが、
(^0^)/ 「じゃあ(捨てないで) 売り飛ばしましょうよ」とか言えば良いのに
とか。
マイケル・ムーア並みに、もっとつっかかってよ‼!
とか。
その安く売っているシーンも、見せて欲しかったと思いました。
まぁ、企業が見せたがらない裏側を撮らせてもらう為には、
低姿勢でなければ 映せなかったのではとも思いますが(´ω`;)
廃棄オレンジの後に、魚達が大量に捨てられていると思われる映像もあるのですが、
それについての説明が無かったり。
エビ…日本人の好物の大量のクルマエビが……。
ビーガンだけど、捨てられるならそれ全部食うとか、映像見てて思っちゃいました。
私、ビーガンじゃなくてフリーガンでしょうか。
ちなみに回転寿司のお皿の上には、実際そこには乗りきれないほどの魚介類達が犠牲になったって言うよね。
(「魚のいない海
」「サバがトロより高くなる日
」とか、お勧めです
。)
獲った魚の5割は瀕死で海に捨てられているとは、この監督の著書より
。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
EUでは食品廃棄を飼料用にすることが禁じられたことで、
オーストリアが毎年生産している農作物と同量の食糧を、
新たに作る必要が 出てきてしまったとか言っていたと思いますが。
飼料用に使うことを禁じられた理由 (動物性食品を動物に与えた為の狂牛病) の説明が無かったし。
後半に出てきたのは、資源が少ない日本の…
廃棄食品が 飼料へ生まれ変わるリサイクル工場
。
何かそれが解答かのように映しだされていて、
いやいや
こういう情報もちゃんと伝えようよと思ったり。
>豚にコンビニ弁当与え奇形・死産続出「具体名公表するとパニックになる」 西日本新聞社ほか
(私も昔記事にしてました→「 豚に与えるコンビニ食 」 )
日本の食品添加物~どれだけまわっていくの~ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
「豚用」と「牛用」と分けて加工しているそうですが。動物性は避けて?( ̄x ̄;)
まぁ、植物性で、原材料に近いものは、ちゃんとやってもらったらいいんですけど…。
人間用に作られたものは、基本人間が食べて処分するのが一番ですね。
イタリア・トリノの広場では、「タイム・ミニッツ・マーケット」という名前で、
廃棄寸前だった食品を利用した料理を千人にふるまうオシャレなイベントが行われていました。
会場には、食品に関する大きな写真パネルが設置されていて…、
料理に並ぶ人達も 家族連れや、普通の人達
例えば日本で( ´・ω・`)「食品廃棄祭り」とか いいなぁとか思ったり。
観賞後、Tさんのとこに行って感想をうだうだ話してました。
私も何とかしなきゃと思ったし。沢山の人に見て欲しい映画ですね。
(日本の一般家庭で捨てられるてって信じられないんですけど。本当に躊躇なく捨てる人がいるなら特に。)
(学校教育教材にも良さそう ( ̄ー ̄))
パンフレット(500円)も買ったよー。
冒頭に書かれていた映画の感想。
食糧問題において、世界の人間を単純に、加害者と被害者と部外者に分ければ、私は明らかに加害者に含まれる。もう、これ以上、それに与することはやめたい。
私にも何かできるはず、しなければいけない!と、本気でそう思った。
だから、今までの買い物の仕方は即座に改めた。さらに、差しあたって私に出来ることと言えば、書くことであったので…
とあったので(・∀・)、とりあえず私も 映画の告知をさせて頂きました
「世界中で、無駄に対しての言葉にならない怒りがあり、私はそれらに声を与えたいのです。」 と、監督の言葉。
また、映画評論家 町山智浩 さんが雑誌「春秋」2013年8・9号に書かれた、
「いのちの食べかた」から繋がってきた、こういったフードドキュメンタリーのついての一連の流れも掲載されていました。
以下、最後部分抜粋。
「(食品廃棄の)原因のひとつとして先進国のエンゲル係数の低下が挙げられている。つまり家計のうち食費の占める割合が極端に低下して「もったいない!」という気持ちが失われたのだと。
「もったいない!」で最も嫌になるのは、余った食糧を圧縮したり焼却したりして、再利用や再配分を妨害する人々だ。
ミレーの名画「稲穂拾い」には、収穫が終わった後、畑に取り残された麦の穂を拾い集める三人の女性が描かれている。
![]()
実は三人はその畑で働く農民ではない。
旧約聖書には、神の命令として、収穫時に撮り残したものは孤児や寡婦など貧しい者たちに自由に取らせなさいと書かれており、ユダヤ・キリスト教圏ではそれが守られてきた。
ところが現在、世界中で、余った食糧を貧しい人々に分けることなく捨てている。
みんな、いつか天罰食らうぞ。」
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
また、
食品の廃棄は食糧の価格を高騰させ、間接的に世界の飢餓を招いている。
のだそうです。
この映画監督が、映画の取材過程を
ジャーナリストの方と共著して、
こちらの本にノンフィクションとしてまとめています。
「さらば、食料廃棄 捨てない挑戦
」より。
「スタッフを見ていれば、彼らが製作する映画が何かを動かす力を持つかどうかが分かる。それは、信じられないほどの効果だった。カメラチームから見習い実 習生に至るまで、誰もが一人残らず、この映画“Taste The Waste”との取り組みを通じて自分の生き方が変わったと報告している」
.
映画について 詳しく読むなら↓こちらの記事も良いかと。
ちなみに映画チケット料金の20円は、発展途上国の給食費にあてられるそう
私達に出来ることは、規格外の野菜を買ったり、
(ここまでやろうとは言えないけれども スーパーで捨てられてるキャベツは聞けば貰えるそう。)
材料を捨てない調理方法をしたり、農家から
直接買ったり(ファームマーケットを利用したり)、
フードバンクを応援したり、
何より買う前はある物を確認したり、消費期限は大きく書いてメモ貼るとか、
期限が近いものほど前に置いておくとか冷蔵庫=ゴミ箱としないってことですね!!
私は皮ごと食べれるものは皮ごと料理して、
それでもでる野菜クズはベランダ菜園の土の中にほおり込んでます。
お茶ッ葉とかもそのままです (ただスボラなだけなので、本来はダンボールコンポストとかで堆肥作ったり。)
私も、セカンドハーベストジャパン 応援しています
とりあえず、ブログの左側とかにまたリンクしておこうかな (´∀`)
フェイスブックはこちら~ Second Harvest Japan
日本を含めた世界の食料廃棄問題をとりあげたドキュメンタリー映画「もったいない!」は、
名古屋市東区東桜の名演小劇場にて10月25日まで上演予定です。
名古屋には東海地方最大のフードバンク『セカンドハーベスト名古屋 』が、
丁度この名演小劇場から徒歩15分のところにあるそう
フェイスブックはこちら~ セカンドハーベスト名古屋
あ、あとこちらの本「世界の食料ムダ捨て事情 (地球の未来を考える)
」は、
字が細かいんですけど。食品廃棄の様子がカラー写真で掲載されています。
借りて読もうと思いつつまだ読んでないけど、ご紹介まで
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